丹波って、そんなに田舎?

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丹波では、デカンショ節が有名。

これは、丹波に昔からあった「みつ節」という民謡を、東京に寄宿していた丹波の学生がよく歌っていて、千葉の海水浴場で東京の一高の学生と合宿したときに、コラボレーションで生まれたようです。だから、明治にできた新しい民謡。

丹波篠山 山家の猿が
ア ヨイヨイ
花のお江戸で 芝居する
ヨーイヨーイ デッカンショ

酒は飲め飲め 茶釜でわかせ
ア ヨイヨイ
お神酒あがらぬ 神はない
ヨーイヨーイ デッカンショ

霧の海から 丹波の富士が
ア ヨイヨイ
ぼかし絵の様に 浮び出る
ヨーイヨーイ デッカンショ

灘のお酒は どなたが造る
ア ヨイヨイ
おらが自慢の 丹波杜氏
ヨーイヨーイ デッカンショ

雪はちらちら 丹波の宿に
ア ヨイヨイ
猪がとびこむ 牡丹鍋
ヨーイヨーイ デッカンショ

デカンショデカンショで 半年暮らす
ア ヨイヨイ
あとの半年寝て暮らす
ヨーイヨーイ デッカンショ

丹波篠山 鳳鳴の塾で
ア ヨイヨイ
文武きたえし美少年
ヨーイヨーイ デッカンショ

寒さしのんで 作りし酒で
ア ヨイヨイ
春は三三九度の式
ヨーイヨーイ デッカンショ

私ゃ丹波の かち栗育ち
ア ヨイヨイ
中に甘みも 渋もある
ヨーイヨーイ デッカンショ

・・・

丹波の人が「山家の猿」ですって? 失礼な、というか自分で歌っちゃ駄目だって。

丹波は確かに田舎ですが、文化程度は高いと思いますけど。でも、昔から京都の人は丹波から出稼ぎに来ている人を小ばかにして、田舎もんだと言っていたようです。でも、丹波の人は働き者で、歌にもあるように灘の酒造業でも、丹波杜氏の存在は欠かせなかったのです。

だけど、この「デカンショ」って何?
デカルト、カンショ、ショーペンハウエルの略だといいますが、単純にドッコイショがなまったともいいます。
丹波の人はよく出稼ぎしていたので、「出稼ぎショ」が「デカンショ」になったという説も。
これが出来た最初の頃は「デッコンショ」と表記されていたそうですから、単純にドッコイショがなまったというのが正解かも。

参考サイト:兵庫県篠山市ホームページ 「超お役所サイト」>丹波篠山へのいざない 「デカンショ節考」
http://www.city.sasayama.hyogo.jp/dekyurai.html