大阪の旧軍遺跡を見に行く(1)

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大阪の旧陸軍の戦争遺跡を見に行こうと、ちょっと大阪に行ってきました。

あたしは、東京生まれだけど、それはお父さんが東京で仕事をしていて、東京に住んだからで、実は関西にルーツがあるのです。
おじいさんは、一時野戦で中国南部にいった以外は、ずっと関西に住んだ人です。生まれは京都府に近い兵庫県のある町で、陸軍にはいって大阪の野砲兵連隊や高射砲部隊にいました。高射砲部隊では大隊長で、陸軍少佐でした。

戦争遺跡に詳しい元海軍軍人さんに、大阪に行くなら大阪城の周りには旧陸軍の建物が残っているから是非見ておくように、実は大阪の高射砲の砲台は現存している、また戦争遺跡を見る前に、大阪城の南の森之宮駅に近いところにピースおおさかという博物館のようなものがあるので見ておくよう言われました。

そして、その元海軍軍人さんは、大阪城くらいは良いけれど、ほかを見に行く場合は、大阪の地理を事前によく調べてから行ったほうが良いでしょうということで、一応大阪の地図を買い、目を通しておくことにしました。あたしもJR大阪駅と御堂筋のあたりは分かりますが、森之宮などには行ったこともなく、ちょっぴり不安でした。

気を取り直して、いざ大阪へ。金曜の夕方、新幹線のぞみに乗り込んだあたしは、新大阪で降りて地下鉄に乗り、ひとまず宿泊先のホテルへ行きました。そこで一泊し、翌朝まず地下鉄を乗り継いで森之宮へ。
真っ先にピース大阪に行きましたが、朝9時半から開館とのことで、時間が余りましたので、ぶらっと大阪城を見に行きました。

周りを見ると、旗をもったガイドさんを先頭にした集団がいて、みな中国語を話しています。
リーベンなんとか・・・ リーベンは北京語で日本、あたしに分かるのはそのくらい。あと韓国語で話しているおばさんもいました。まるで、ここは中国みたいで、その瞬間大阪城にいる人間の八割は中国人だったと思います。中国は経済力をつけ、昔では考えられなかった金持ちもいますし、うかうかしていると経済面で中国に日本は抜かれます。なぜか法輪講太極拳をしていましたが、中国人向けのパフォーマンスだったかも。
土産物屋さんの前で、記念写真を撮りあっていた中国人女性三人組がいましたが、そのうちの一人は垢抜けてけっこう美人でした。中国人の若い女性は結構ファッションにも興味があって、特に上海とか沿海部ではきれいな女性が目立っているみたい。

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でも、ちょっと待って。大阪城天守閣の近くにある元大阪市立博物館は、もともとは旧陸軍第四師団司令部でした。少しヨーロッパの城の形を取り入れた、重厚で美しい建物です。これこそ、戦争遺跡の現存する最たるもの。それを知らずに、中国人たちはその前で大阪城天守閣をバックにした写真を撮りあっています。もし、これが陸軍第四師団の建物だと知ったら、たぶんそこで、記念写真を撮ったりはせず、別のアングルから天守閣をバックにした写真を撮るでしょう。
ちょっと長くなりましたので、この続きはまた明日書きます。