震災と原発、そして電力

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夢の中の話で、モデルはありません。
 
東北地方で起こった地震津波原発が被害にあい、水素爆発した件で、安全不安院の説明がいかにも頼りなく、国民を不安に陥れ、枝豆カンボー長官も言っている言葉は明瞭ながら、余り具体的でない説明に終始しました。
 
「やっぱり、現場から具体的な情報が上がってこないからだ。現場といえば頭狂電力だが、あいつらまともに仕事してるのかよ。 よし、ボクが乗り込んでカツを入れよう」、イカン総理はそう思いました。
 
「なんだ、頭狂電力は、官邸への報告を1時間も2時間も遅らして、ボクをなめてんの? ボクはトーコー大出身で、技術については専門家だよ。 キミたちは、計算もまともにできないし、発表すれば市町村名も間違うし、頭がおかしいんじゃないのか!」、イカン総理は頭狂電力に着くなり、怒鳴りました。
 
「これは、これは、イカン総理様。 わたくしどもでは、原発復旧の対策のため、懸命にやっておる最中です。 ご報告が遅れた件はひらにご容赦を」
 
「バカものー! 報告だけではない。 やることが全部後手後手じゃないか。 ちゃんとやらないなら、頭狂電力なんか潰しますよ。 大体原発が止まったことによる電力供給の補てんをどうやろうとしているのか、それすらも報告がないじゃないか」
 
「そんな。。。 電力補てんにつきましては、逆に強制的に需要を減らせばいいのです。 つまり輪番停電をおこなって、電車など止めてしまえばいいのです。 東京都心部は多少厚めに電力供給しますが、千葉や埼玉などはどうせ電気を切ってもたいした影響はありませんから。 なお、輪番停電より、『計画停電』と言った方がきこえがいいかもしれません」
 
「それで、電力を節約できれば、大きな問題にならないな。 今から早く手をうたないと、ムラムラ山総理の二の舞だからな。 それで混乱なく、うまくいくならやってみろ」
 
結局、頭狂電力の提案を丸のみして、関係各方面へ通達が出されました。ただでさえ、地震で電車が止まったため帰宅難民が大量に出たのに、週明けにも首都圏の交通は完全にマヒし、大混乱に陥りました。
 
一方、原発メルトダウンは、国の暴力装置である自衛隊の献身的な活動により、冷却剤が原発のうえから空挺団のヘリで投入されて防ぐことができました。
 
そして、その計画停電のさなかに、やはり頭狂電力の言っていたことはおかしく、火力発電など他の発電をもっと動かせば必要な電力供給量が補てん出来ることが分かりました。
 
 [ロンドン 15日 ロイター] 
東日本大震災に伴う原発事故を受けて、国際エネルギー機関(IEA)は15日、日本は原子力発電の不足分を補うだけの十分な石油火力発電による余剰能力を有している、との見解を示した。
 IEAは月次報告書で『実際には、液化天然ガス(LNG)および石炭も使用することで需要に対応できる可能性が高いが、LNG、石炭の両セクターにおいては余剰発電能力がより限定的であるようだ』と指摘している。
 IEAの推計によると、日本は2009年に石油火力発電能力の30%しか使用しておらず、平均で日量36万バレルの原油・燃料油を使用し、100テラワット時余りの電力を生産した。
 IEAはまた『60テラワット時の不足分すべてを石油火力発電で補った場合、石油消費量は年間ベースで日量約20万バレル増加する見通し』としている。」