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梅は咲いたか、桜はまだかいな

梅のシーズンも、もうそろそろ終わりに近づき、次は桜の季節になりました。

梅は、中国の長江流域が原産のバラ科サクラ属の落葉高木で、日本には奈良時代、8世紀半ばに渡来しました。梅の花といえば、五弁の白い花びらのものが多いですが、紅梅、黄梅、蝋梅と、いくつかのバリュエーションがあります。

梅は野梅系、紅梅系、豊後系(アンズとの交雑種で実が大きい)の3系統に分類され、野梅系は小さい実しかなりません。梅の実を採るのは主に豊後系です。

でも、梅とは、日本人の生活にいろいろ役立っています。

特に梅干。梅干はクエン酸などの有機酸を多く含み、嗜好品としてだけでなく、健康食品にもなっています。それから梅酒。梅酒、ウメーシュ、なんちゃって。

梅を見る習慣は、古代からで、今も観梅というのがありますね。江戸時代からは花見といえば桜でしたが、平安時代は梅だったそうです。

梅鉢という紋章がありますが、その紋は菅原道真が使った紋として、天神様の神紋になっています。菅原道真は梅を好んだといい、梅をうたった有名な歌があります。

東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
       あるじなしとて 春なわすれそ

菅原道真の子孫を名乗る前田利家の一族も、梅鉢紋を使いました。その影響で、金沢市のマークも梅鉢紋に金の字をいれたものになっています。