変わったお名前、日本人には語感上面白い名前

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時々、面白い名前の人に出くわすことがあります。あたしの本名の苗字は、それほど多いものではありませんが、関西、関東一円、長野県、佐賀県などにわりといて全国的にある苗字だそうです。あたしの苗字のルーツは兵庫県内の地名のようで、丹波の一部地域ではメジャーな苗字です。同じ地名が全国にあるから、それに由来する苗字が各地にあるのです。

どうしても読めないお名前の方は、たまにいます。

たとえば、七五三掛さん。七五三と書いて「しめ」と読み、「しめかけ」さんです。
同様に七五三木さんは「しめぎ」さん、七五三野さんは「しめの」さん。

四十八願と書いて「よいなら」、または「よそなら」さん。これは神奈川のある場所で、表札で見たことがあります。この「四十八願」とは仏教用語の「しじゅうはちがん」という言葉から来ているのかもしれません。「四十八願」(しじゅうはちがん)は、阿弥陀様が法蔵菩薩としてとんでもない長い時間修行し、四十八の願いをたててそれを実行したことから如来になったというものです。また、栃木県安蘇郡葛生町四十八願(よいなら)という地名があるそうですが、苗字との関連は分かりません。

それから、月見里とかいて「やまなし」。なぜ月見里とかいて「やまなし」なのかといえば、山が無いと山が邪魔で月が見えないことがない、山が無いので月見ができる里ということから来ているのでしょう。これも珍名さんではありますが、千葉県の松戸市には何軒かあります。その松戸の月見里(やまなし)さん、もとは武士の出で、江戸時代には綿貫姓を名乗った子孫は野馬奉行に任じられています。この月見里(やまなし)は、山梨県の山梨ではなく、千葉県四街道市山梨がルーツかもしれません。四街道市山梨には月見里(やまなし)城があったそうです。

あと、名前の語感で面白いのは、日本人ではありませんが、ウ・タント国連事務総長。ウ~~マンボ!みたい。ウ・タント国連事務総長はミョンマー出身で、本国の軍事政権とは対立していましたが、立派な人物で国際的によく名前が知られていました。

南ベトナムの政治家でグエン・カオ・キなんて人もいました。ベトナム戦争サイゴンが落ちて、アメリカに逃げました。ベトナムにはグエンという苗字が多く、グエン・バン・チュー、グエン・バン・チョイなんて人もいました。このグエン・バン・チューはアメリカの手先になった南ベトナム大統領、グエン・バン・チョイは南ベトナムの愛国烈士で、アメリカの傀儡政権となっていた南ベトナム政府に抵抗したために、1964年に公開処刑された人と、正反対の生き方をしました。名前は似てますけど。

あと、モンデール。モンデール首相(フランスの首相だったかな?)、モンデール米国副大統領がいました。こういう名前だと、おっぱいを揉みそうで、要注意人物と身構えたりして。来日しても、女の子は一歩距離をおくかも?

それと、数学者でデデキントという人。あたしは、実は高校は普通科ではなく、理数科でした。女で理数科に行ってしまったのが、人生の過ちのはじまりでしょうか。圧倒的に女子が少ないと、誰も女扱いしてくれないのです。愚痴はまあ抑えて・・・それで数学の授業も数学Cというのがあり、その授業で「デデキントの切断論」というのを習いました。「デデキント」と聞いた瞬間、「デメキン?」と自分の耳を疑ったものです。「はア?」みたいな。

このデデキントはドイツ人で、ユリウス・ヴィルヘルム・リヒャルト・デーデキントというそうです。名前が長すぎるよ。

(写真はデデキントの切手)