続・心騒ぐ青春の歌は本当に「心騒ぐ」

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1917年の十月革命で樹立されたソビエト権力は、しばらく帝政ロシア時代の貴族などの抵抗勢力との戦い、帝国主義陣営の干渉との戦いを強いられました。帝政ロシア時代の残存勢力は白軍として各地で反乱をおこしました。沿海州の白軍政権を日本をはじめとする帝国主義側陣営が後押しし、ソビエトに対する干渉を行ったのがシベリア出兵で、最終的にソビエト沿海州の政権を倒したのは1922年でした。
 
このソ連誕生期の戦いに際して、極東のソビエト側の勢力に資金を二人の青年がとどける任務を果たすという映画「遠い彼方へ」のために、1958年にパフムートヴァさんが作曲したのが、「心騒ぐ青春の歌」です。 日本語では「心騒ぐ青春の歌」とタイトルを付けられていますが、原題はПесня о тревожной молодостиといい、「不安な青春時代」という訳がされたことがあります。 不安はありながらも、未来へと進む青春時代で、その青春はまさに心騒ぐということでしょうか。
 
あたしが日ユ協会の先輩から教わった訳詞は園部四郎さん訳で、「われらの思いは、それはただ一つ」という出だしですが、他に2パターンあるらしい。

この歌はロシアでもちろん愛唱されていますが、他にはベトナムと日本でも歌われます。
 
ベトナムバージョンで面白い動画がYouTubeにありました。


マイクを持っている人と持っていない人の差はなんでしょう。 歌唱力? 特に向かって左端にいた男性の動きがぎごちない。 おいおい、違うだろと指摘されまくっていたりして。 皆さん、真面目にやっているのですが。。。

日本バージョンで園部さん訳詞のあたしが知っている歌は意外に多くなく、さらに5番まで歌っているのを一つ見つけました。


でも、3番と4番の順番がかわっているのでは。 歌詞も4番(とあたしが思っている)は、「誰でも一度は恋をするものぞ、嵐の中をも恋は貫く」ではないでしょうか? しかし、これは殆ど歌われず、幻の4番と言っていましたが。

あと、ロシア語なのですが、なぜか岡山城と後楽園をバックにした動画。 なかなかいいです。



素晴らしい!