柏に現存する高射砲連隊の歩哨舎

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わたくしごとですが、あたしのおじいさんは、終戦時陸軍少佐で、高射砲部隊の大隊長をしていました。なぜか、日本では高射砲の重要性がなかなか認識されず、高射砲兵は陸軍砲兵のなかでも傍流だったかもしれませんが、戦争末期に米軍の空襲が頻発したときには大変活躍したといいます。その高射砲に関わることで最近うれしいニュースがありました。
 
柏市根戸には、日中戦争開戦後から太平洋戦争の時期まで、高射砲第二連隊がありました。 上の写真の歩道橋のある交差点から向こうがその場所で、信号機のあたりに営門があったようです。
 
柏市根戸にあった高射砲第二連隊の歩哨舎が実は現存しており、既に営門が設置されている公園に移設されたと森さんから聞き、先日写真を撮ってきました。 よく駐車場にある、管理人のおじさんがいる小屋みたいな感じですが、横には、外の様子をのぞく穴もあいています。これは、コンクリート製で、高さは2m以上あります。
 
実は高射砲第二連隊は戦時中に東京に転出したそうで、そのあとに東部83部隊(歩兵)と東部14部隊(工兵)がはいったのですが、その東部14部隊で軍医をしていた方が戦後歩哨舎が捨てられた状態になっていたのを不憫に思い、家にクレーン車で持って帰って保管していたそうです。その方が90いくつかでなくなって、その息子さんや地域の方の意思で公園に移すことになったとか。
 
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まだ土台をコンクリートでかためた状態で、周りにフェンスを作るみたいですが、工事が完了するのは年明けだそうです。 
 
Webでは「千葉県の戦争遺跡」にそのうち載ると思います。