航空兵の歌
これは「ロッキー山や」という出だしで始まるものです。飛行機に関する軍歌の初期のもので、なんとなくのどかな感じ。作詞は、久保木巌という人らしいですが、曲は一高寮歌の「時乾坤のうつろいに」を借りたものだそうです。1928年(昭和3年)に、下志津の陸軍飛行学校の営地で作られたとのことですが、詳しいことが分っていません。
1.
ロッキー山やアルプスの
雪の嶺々見下ろして
操縦桿を操れば
エンジンの音懐かしく
心も踊る雲の上
ああ壮なるや航空兵
ロッキー山やアルプスの
雪の嶺々見下ろして
操縦桿を操れば
エンジンの音懐かしく
心も踊る雲の上
ああ壮なるや航空兵
地名としては、多摩川、習志野とありますが、下志津とかは出てきません。習志野は騎兵の兵営や騎兵学校のあった場所で、陸軍の一大根拠地には違いないですが、航空兵とはあまり関係ありません。多摩川は、何でしょう。調布が比較的近いでしょうけど。
ちなみに、この記事は家にあった『偕行』第628号(平成15年4月)の八巻明彦氏の「雄叫考 航空兵の歌(上)」を参考にしました。