千両・万両・南天

冬枯れの庭に、赤い実をつける植物。そんな植物があれば、なにか冬でもあったかそう。

千両、万両なんて、そういうものです。名前からして、景気がよさそうな感じだし。でもなぜ、千両とか万両というのでしょうか。男性は「せん」より「まん」のほうが好きでしょうけど(ちなみに「まん」の画像は、ここにあります)。そう言っていて、ああ恥ずかしい。一応東京出身なんで。。。それはともかく。

千両は、東アジア~インドに分布し、日本でも比較的暖かいところに自生する常緑小低木です。千両は、赤い実以外に黄色い実のものがあります。万両もほぼ同じ。万両では赤い実以外に、黄色い実のもの、白い実のもの、紫にちかいような色の実のものもあります。

その他、百両というのもあります。

千両は、葉に直接ついているような形で実がまとまってありますが、万両ではその実のなり方がもう少しばらけている感じ。

以下は、おうちの庭にある千両。

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下は万両です。

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千両も、万両もめでたい名前なので、お正月の縁起物に使われます。

あと、似ているのでは、南天

これは、ちょっと種類が違います。

南天は中国原産で、日本では西日本を中心に自生しています。これは千両などが1mくらいの高さなの対し、2mくらいになります。江戸時代にいろいろな変った品種がさかんに栽培されたということですが、この植物の面白いのは、薬になることです。

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つまり、成分で含まれるアルカロイドのドメスチンが鎮咳効果をもっており、昔から南天の実は生薬として咳止めに使われてきました。だから、南天舎利別とか南天のど飴というのが、あるのです。

南天も、「難転」とおなじ発音ですので、「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い木とされています。

千両・万両・南天、この3つがあれば完璧かも。