嵯峨野を散策すれば紅葉がいっぱい

また西に出張です。でも、京都に行きたかったので、前泊して京都へ。京都の街をぶらぶらとお散歩しました。岡山県へ出張のおり、京都に行きたかったのに、「誰のせい? 部長かな?」と、つい不平を言ってしまった罰でしょうか、京都についた頃から、カメラのレンズの前の羽根がうまく動かなくなりました。三条河原町のカメラ屋さんに持っていくと、ユニット交換しないと無理とのことでしたが、何とか写るので我慢して使うことにしました。

その日は、まず京都駅からバスに乗り、いつものように三条河原町で降りて、祇園方面へ。すると、辰巳明神さんのところで、何やら人だかり。行ってみると、舞妓さんが三人、写真撮影です。みんないいカメラで、バチバチ撮っています。あたしも便乗して。。。ちょっと失礼します。

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この辰巳大明神は、本当はタヌキを祀っているそうですが、いつのころか芸道精進のため、舞妓さん、芸妓さんの信仰を集めるようになりました。辰巳とは、御所から見て、巽(東南)の方角にあるということでしょうか。すぐ近くに巽橋という小さな橋もあり、その橋のあたり、白川の流れがきれいです。

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あれ?ちょっと待って。あたしは、何しに京都に来たかといえば、嵯峨野をまわるためでした。それで、三条河原町で再びバスに乗り、嵯峨野をめざしました。途中、嵐山を通りましたが、すごい人出です。渡月橋天龍寺、このあたりは、前にも何度も来てますので、とっとと嵯峨野に行きましょう。たしか、天龍寺って、後醍醐天皇とか足利尊氏さんと関係の深い、古いお寺だったと思いましたが、広々したお庭が印象的でした。線路を越え、竹林を抜けて、まず落柿舎へ。でも、外から見るだけで、ちょっと物足りません。

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近くに、向井去来さんのお墓もあります。

さらに二尊院を過ぎ、しばらく住宅地を通って、祇王寺へ。ここは、平清盛さんの寵愛をうけた祇王、祇女の姉妹が、いろいろあってお母さんと三人で出家遁世した場所に開かれた、お寺です。三人が髪を剃って尼となったとき、祇王21才、祇女19才、母刀自45才の若さでした。

五十年の夢とりどりの落葉かな  智照尼

(*高岡智照尼:祇王寺の先代庵主で、東京新橋の芸者さんだったのが、出家して祇王寺に入り、戦中・戦後の荒廃からこのお寺を再興した人)

ああ、良いなあ。あまり広くはありませんが、小さな境内いっぱいに紅葉が散って、奥嵯峨の静かな冷気とマッチしています。

ここへ来て、その境内の豊かな紅葉と質素なお堂の調和が作り出す美しさを見て、嵯峨野に来た甲斐があったと思ったのでした。

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接写レンズに取り換えて、近くの紅葉もじっくり撮影します。集中、集中。

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木々の紅葉だけでなく、お庭一面に落ちた紅葉も美しいです。春には苔の庭になるとか。でも、散紅葉のほうが良いかも。

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お堂に猫ちゃんがいました。日なたで、のんびりと、よく寝てます。

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猫ちゃんの後ろ姿。でも、なんで猫ちゃんは、こんなによく寝るんだろう。

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たまには、仕事を忘れてのんびりしたいですね。「たまに」じゃなくて、あたしの場合は、しょっちゅうだったりして。