日本は単一民族国家ではありません

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麻生内閣で、早くも閣僚が辞任。問題発言を繰り返していた中山成彬国土交通大臣です。就任から5日というのは、ずいぶん早いですが、なんかの記録になるのでしょうか。

この人のトンデモ発言は、成田国際空港をめぐって成田市長、千葉県知事を怒らせ、これには謝罪したようですが、大分県日教組は何とかだとかいったことには謝罪しないそうです。

また、「日本は単一民族」とか言って、北海道ウタリ協会というアイヌ民族の団体からも抗議され、同じ内閣の閣僚からも「事実を認識しないとんでもない発言だ」(斉藤鉄夫環境大臣)と批判されました。もうほとんど狂っているというか、中山成彬さんの頭のなかを検査してもらったほうが、良いのではないでしょうか。

9月26日の東京新聞では、

「野党各党は26日、中山成彬国土交通相が『日本は非常に内向きな単一民族』などと発言したことについて『撤回で済む話ではない。麻生太郎首相の任命責任は極めて大きい』(鳩山由紀夫民主党幹事長)などと一斉に反発、首相の任命責任を追及するとともに罷免を求める考えを示した。

 北海道選出の鳩山氏は、アイヌ民族などの存在を念頭に『大変失礼で、国民をばかにした、歴史を知らない発言だ。発言ではなく大臣の座を撤回するぐらいの話だ』と強く批判した。

 社民党福島瑞穂党首は、全会一致でアイヌ民族先住民族と認めた今年6月の国会決議に触れ『みんなで賛成した決議すら知らないのか』と非難。『人権感覚の無い人を閣僚に選んでいる、首相の人権感覚を厳しく問いたい』と強調した。

 共産党穀田恵二国対委員長は『言語道断で、もう罷免しかない』と述べた。」と、野党側の反発を述べていますが、もちろんこんな「閣僚失格」というより「人間失格」大臣、与党からも引導を渡されて、ついに辞任となったのです。

でも、なんでこんな放言男を大臣にしたのでしょうか。森元首相がねじ込んだという話があります。国民にとって利益になるとか、その担当分野にふさわしい人が大臣になるのではなく、相変わらず永田町の派閥力学で大臣ができ、うちの派閥はいくつポストをとったとか、いまだにやっているんですから、情けない話です。

ところで、日本が単一民族国家でないことは、アイヌ民族の存在で自明ですが、ウィルタ民族、ニヴフ民族という北方少数民族の人もいます。また小笠原クリオール人については、よく分かりませんが、スペインとかヨーロッパ系の住民なのかな?とにかく少数民族ですね。

こうした人たちは、明らかに和人とは違います。それは身体的な特徴もさることながら、言葉や風習などの文化面でもそうです。

アイヌ民族は前は南方系で、南の島から渡ってきて、日本の原住民族となり、北へ追いやられたという説がありますが、他の多くの日本人(つまり和人)と同じように北方の今のシベリア、モンゴルあたりに起源をもつことが、DNAの研究によって明らかになっています。

同じ日本にいくつかの民族がいては、なにか悪いのでしょうか。ナチスのようにアーリア人しか認めない、などというのは、狂気以外の何物でもありません。

違う民族が、お互いの人権を尊重しあうことは、日本においても必要です。とくに最近は、もともと大勢いる朝鮮や中国の在日の人たちや日系ブラジル人のひとたちとも、うまくやっていかなければならないと思います。

でも、麻生内閣には全然期待していませんけど、早くも閣僚辞任とは。。。 

もう麻生さんも、総理やめちゃったら。