お経を聞く亀

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かめ、かめ、かめ、亀岡行くなーら、渓山閣、ケイザンカク!

うーん、京阪神の人しか知らないかな? 昔のCM。これは、ちょっと置いといて。。。

あたしが通っていた高校の近く(といっても、ジョギングで5分くらいのとこ)に、浄土真宗の了源寺というお寺がありまして、そこに亀の石像があります。
それは、何かというのが最近わかりました。

お経を聞く亀という伝説にちなんだもの。

江戸時代、船橋の了源寺に宝海というお坊さんがいました。宝海さんは、たいそう徳のあるお坊さんでした。他の寺にいたのですが、隠居して生家である了源寺に戻ってきたひとです。その宝海さんが朝晩お経を唱えると、きまって亀があらわれ、宝海さんの読経を聞いており、大層信心深い亀もいたものだと評判になりました。しかし、宝海さんがなくなると、今まで毎日のように現れていた亀が、ぱったりと姿を見せなくなったのです。これを哀れに思った檀家の人たちは、「可愛そうに、あの亀は宝海さんがなくなったのが分かったと見える、どこへ行ったのか」と噂していました。のちに、石工の名人才次郎という人が亀を彫刻して、石の亀を奉納し、それは今も了源寺にあります。

写真は、その石の亀だそうです。そういえば、耳があります。

それに、なぜかもう一匹、手足を引っ込めた亀が上に載ってるし、漬物石みたいなのが、その上にあるので、なんかしんどそう。

このお寺は小さいけれど、雰囲気があってなかなかいいですよ。
といってもあたしの家は臨済宗妙心寺)で、宗派が違いますけど。