お経を聞く亀
かめ、かめ、かめ、亀岡行くなーら、渓山閣、ケイザンカク!
うーん、京阪神の人しか知らないかな? 昔のCM。これは、ちょっと置いといて。。。
お経を聞く亀という伝説にちなんだもの。
江戸時代、船橋の了源寺に宝海というお坊さんがいました。宝海さんは、たいそう徳のあるお坊さんでした。他の寺にいたのですが、隠居して生家である了源寺に戻ってきたひとです。その宝海さんが朝晩お経を唱えると、きまって亀があらわれ、宝海さんの読経を聞いており、大層信心深い亀もいたものだと評判になりました。しかし、宝海さんがなくなると、今まで毎日のように現れていた亀が、ぱったりと姿を見せなくなったのです。これを哀れに思った檀家の人たちは、「可愛そうに、あの亀は宝海さんがなくなったのが分かったと見える、どこへ行ったのか」と噂していました。のちに、石工の名人才次郎という人が亀を彫刻して、石の亀を奉納し、それは今も了源寺にあります。
写真は、その石の亀だそうです。そういえば、耳があります。
それに、なぜかもう一匹、手足を引っ込めた亀が上に載ってるし、漬物石みたいなのが、その上にあるので、なんかしんどそう。