毒入り餃子は手抜き主婦への天誅？
中国産の冷凍餃子から有機リン系農薬「メタミドホス」が出て、千葉県市川市の少女が重体になるなど千葉、兵庫で健康被害が出た事件で、中国当局もすばやい対応をしていると言います。しかし、そもそも輸入した加工食品の安全性については、日本の水際での検査も抜き取り検査だったり、いろいろ不備があり、そういう食品をとても安心して食卓にのせられる状況にありません。今回は千葉の保健所の対応が非常に怠慢で、メールは読まずにほったらかし、被害者が餃子現物を持ってきたのに検査拒否だそうです。保健所のそんな勤務不良な所員は、刑事告発し、懲戒解雇が適当じゃないでしょうか。一般企業では重大な問題が発生した場合には、メールは携帯メールに転送されたり、リモート端末でみたりして、夜間でも関係者は出てくるのが普通です。
なお、冷凍餃子ばかり、みな問題にしていますが、実は有名なメーカー（今回はＪＴフーズ）のブランドであっても、危険な食品は他にもたくさんありそうです。
なお、冷凍餃子ばかり、みな問題にしていますが、実は有名なメーカー（今回はＪＴフーズ）のブランドであっても、危険な食品は他にもたくさんありそうです。
西日本新聞（2008年1月31日）によれば、
「中国の工場で製造、輸入された冷凍ギョーザによる中毒問題で、福岡県内の各自治体は３１日朝から、被害の有無や商品流通、学校給食での冷凍食品の使用など本格的な実態調査に乗りだした。県や福岡市などによると、同日午前現在、この冷凍ギョーザによる中毒は確認していないが、県教委は県内６６市町村教委に対し、安全性が確保されるまで中国産の冷凍加工食品の学校給食での使用自粛を通知。福岡市も当面の使用自粛を決めた。」とのこと。実は加工食品の実態は、よく分からないのが多いのです。抜き取り検査の対象になっているのも10%程度で、検査する職員も少ないのですから、輸入されている食品のバックグラウンドが極めて不透明。今回は餃子を作った天洋食品でも一応品質管理はそれなりされており、製造工程で混入した可能性は低いようですが、争議で揺れている会社の働く人も落ち着いて働けないような環境でつくられたものですから、誰かが悪意で混ぜた可能性もあります。当分、そういうリスキーな輸入食品などは、使うのは止めるほうが賢明です。ただ難しいのは、みんな日本のブランドのような顔をして店頭に並んでいることです。そういう食品を流通させる日本の会社も、儲かればいいという考えを捨ててほしいと思いますし、どこから輸入したものが何をどれだけ使ったか表示してほしいと思います。しかし、中国産じゃなければ良いかといえば、アメリカ産の牛肉なども信用できませんが。安かろうと、BSEに感染した牛肉を食べて死んだら、もとも子もありませんからね。
「中国の工場で製造、輸入された冷凍ギョーザによる中毒問題で、福岡県内の各自治体は３１日朝から、被害の有無や商品流通、学校給食での冷凍食品の使用など本格的な実態調査に乗りだした。県や福岡市などによると、同日午前現在、この冷凍ギョーザによる中毒は確認していないが、県教委は県内６６市町村教委に対し、安全性が確保されるまで中国産の冷凍加工食品の学校給食での使用自粛を通知。福岡市も当面の使用自粛を決めた。」とのこと。実は加工食品の実態は、よく分からないのが多いのです。抜き取り検査の対象になっているのも10%程度で、検査する職員も少ないのですから、輸入されている食品のバックグラウンドが極めて不透明。今回は餃子を作った天洋食品でも一応品質管理はそれなりされており、製造工程で混入した可能性は低いようですが、争議で揺れている会社の働く人も落ち着いて働けないような環境でつくられたものですから、誰かが悪意で混ぜた可能性もあります。当分、そういうリスキーな輸入食品などは、使うのは止めるほうが賢明です。ただ難しいのは、みんな日本のブランドのような顔をして店頭に並んでいることです。そういう食品を流通させる日本の会社も、儲かればいいという考えを捨ててほしいと思いますし、どこから輸入したものが何をどれだけ使ったか表示してほしいと思います。しかし、中国産じゃなければ良いかといえば、アメリカ産の牛肉なども信用できませんが。安かろうと、BSEに感染した牛肉を食べて死んだら、もとも子もありませんからね。
思うに、根本原因は長年にわたる自民党政治での日本農業破壊、日本の産業空洞化にあるのだろうと思います。小泉改革が、それを決定的にしました。地方都市はさびれ、サラ金の看板ばかり目に付きます。国産ですむものが、減反政策で日本の農業が切り捨てられてきました。かつての農地にはろくでもない欠陥住宅が立ち並び、飽食の時代に生まれ、積極的に学び、働く意欲をなくしたひよわな日本人の若者たちは社会の片隅でニートとして暮らし、労働力は中国人など外国人労働者に頼らざるをえない、これが日本の現実です。
中国では、北京オリンピックをひかえていることもあり、食品の安全問題は行政の指導を強化しているようですが、末端の地方農民などにはいきわたっていないようで、禁止されている毒性の強い農薬が安く、効き目が強いという理由で売買され、今も使用されている状況です。根菜類、たとえば青梗菜などは、農薬のかたまりという話もあります。そういう場合、作物を作っている農家では、自分の家で作ったものは絶対に口にしないそうです。
中国も問題ですが、日本の消費者、流通システムが国産のものでなく、そういう食品に頼るのが問題なのです。日本では、みな余りに他人の作ったものを無頓着に信用しすぎで、無農薬野菜とか、一部の人は買っていますが、多くの人は誰が作ったか、どこで作られたか分からない、また残留農薬がどれだけ入っているか分からない食品を口にしてしまっています。特に、若者は添加物の多いコンビニ食品やファーストフードに頼り勝ちで、自然のものを食べる習慣がない人が多すぎます。もっと、国産品を見直して、それを生産する農家や食品業界がしっかりやっていけるようにするのが、政府の責任だと思います。
また、冷凍食品やレトルト食品は便利かもしれませんが、そこで使われている加工食品に対する検査が甘い以上、そういうものを食べることには危険が伴います。多少高くても、不便でも、自然のものを食べていれば、そういうリスクは少ないでしょう。
特に、主婦の人は自分で国産の野菜を買って料理するのが一番よく、手抜きをするのは禁物と思います。一番良いのは、自分で家庭菜園を作って、無農薬で自給自足をすることだと思いますが、そこまでできる人はごく少数でしょう。
そういう自分は料理がちゃんとできるかって？ 出来ますとも、目玉焼きとお好み焼きくらいは。それは料理とは言えない？
