鉄人28号の謎?

 
太平洋戦争末期、日本軍は起死回生の秘策として、ロボット兵器である鉄人を製造するという鉄人計画を秘密裏に実行していました。鉄人を製造しようとしたのは、南の島の秘密工場。敷島博士たち研究者・技術者が秘密工場に籠って作ったものの、鉄人1号から25号は失敗作。 おまけに秘密工場も空襲にあって、鉄人計画は頓挫します(敷島博士は爆撃からかろうじて生き延び、別の島に脱出、のちに内地帰還)。 
そして、終戦になったにもかかわらず、鉄人を作り続けたいと思った覆面の怪人(多分、日本軍の秘密工場の研究者の誰か)が敷島博士たちの研究成果をもとに、鉄人26号と27号を完成させました。 さらに、もっと強力な28号を製造しようとしましたが資金難。 なんと、鉄人26号はロボット強盗として、鉄人28号の資金調達のため使われ、敷島博士のおとうさんを殺害してしまいます。 鉄人27号は人間に近いロボットで、完成度も高かったですが、なぜか怪人は新たに28号を作ろうとしたのです。 その後、鉄人28号は完成しますが、知能を持たずリモコン操作で動くという設定のため、正義にも悪にも加担します(たしか鉄人26号と27号は鉄人28号が壊した)。敷島博士たちの手に戻った鉄人28号は、少年探偵の金田正太郎君操縦のもと、秘密結社の悪者たちやスパイ相手に正義のために戦うのでありました。
*ちなみに、なぜ28号かというとB29の向うをはってということらしいです
 
原作は、こんなストーリーだったと思いますが、疑問点がいくつかあります。
1.鉄人26号、27号があるのに、なぜ新しく鉄人28号を作ろうとしたのか? 2台のロボットを改良したほうが手っ取り早いのでは?
2.鉄人27号は人間に近いキャラなのに、なぜ鉄人28号はロボットらしく逆戻りしたのか?
3.なぜ、鉄人28号の操縦は、専ら金田正太郎君がしているのか?
4.金田正太郎君の操作するリモコンはハンドルが一つしかついていないのに、なぜ複雑な動きをコントロールできるのか?
5.金田正太郎君は、なぜ民間人のしかも少年なのに警視庁に出入りし、大塚警部たちと一緒に行動しているのか?
 
なお、金田正太郎君については、さすが不自然と思ったのか、後で金田博士という人を後付けで設定し、金田正太郎君のお父さんで敷島博士と一緒に鉄人を作っていた盟友ということになっています。それで敷島博士が金田博士の遺児である正太郎君を引き取ったことにしており、その他ストーリーもかなり改変があるようです。
 
それに、鉄人28号の声ですが、上の新しいアニメでは「ゴー」というように聞こえ、単純ですが、古い方のアニメでは明らかに何か言っています。
 
 
なんて言ってるんだろう。
 
「バッキャロー」じゃないですよね。 いきなりロボットがそんな喧嘩を売るようなことを言ったら変です。
 
「ガンバロー」 か 「バンガロー」 に聞こえるのですが。
 
うーん、謎だ。