台湾の演歌

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台湾は、もともと全土にマレーシア系の高山族といわれるアミ族などの原住民が住んでいました。ところが、中国明の時代に、大陸から人が移住してきて、原住民の人たちは山に追いやられ、それが高山族(ガオシャンズー)という名前の所以にもなったといいます。

中国大陸から渡ってきた人たちは、今の福建省から来ましたので、言葉は福建語。そのため、台湾の標準的な言葉は福建語と同じ台湾語となりましたが、中国の内戦で国民党の蒋介石さんたちが敗れ、財宝を船に積んで台湾に逃げてきて、台湾を支配したとき、元々の住民との間にいろいろ問題が起きました。
それは軍隊で制圧したということもありますが、言葉は蒋介石さんの国民党軍の主力は山東省の人たちでしたので、なまった北京語で、一方従来の住民は台湾語(福建語)です。一部広東語を使う住民もいました。結局なまった北京語が標準語とされましたが、台湾語はずっと使われ続け、ダブルスタンダードになったのです。

それで、台湾では歌でも台湾語のものが多いです。同じ中国人の言葉でも、北京語とは違い、濁音が多い感じ。でも漢字の読み方は、北京語より日本語の読み方に近いみたいに思えます。

割と、日本人に親しみやすい歌が多いように思います。テレサ・テンさんが歌った関係で、日本にもいろいろ紹介されました。演歌もいっぱいあります。

以下は、YouTubeにある葉啟田さんの「愛拼才會贏」という歌。台湾ですごい人気のある歌みたいで、一時の不調に希望を捨ててはならない、人生は良いときもあるし、悪い時もあるけど、未来を信じて頑張りましょうという前向きな歌。



なお、この歌で、変な画像を見つけました。歌っているのは林玉英さんというれっきとした有名な歌手ですが、なぜか水着で歌っていますし、バックダンサー?も全員水着です。グラドルが歌っているように見えますが、歌が滅茶苦茶うまいので、歌手だと分かります。台湾には歌手に水着で歌わせる番組があったようで、他にもいくつか同じような画像があります。しかし、録画状態がよくなく、いったいいつ撮ったの?というレトロな感じ。



歌っている姿と、歌の内容が全然あってないんですけど。また、バックダンサーももっとまじめに踊れよという感じ。