天使のようなおじさん

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今日は曇りのち、雨。一時大雨。

今日は昼過ぎに東京に出かけていたのですが、あたしが帰りかけたころ、雨が降り出しました。

あたしが、駅の近くの地下街に駆け込もうとした刹那のことです。傘立てにいっぱいビニール傘が入っているものを持った、ちょっと太目のヘルメットをかぶったおじさんが、「一本どうですか」とあたしにその傘立てを差し出しました。多分近くで工事をしている人で、ビルの解体か何かで要らない傘立てを捨てようとしていたのでしょうが、グッドタイミングでした。

その人はヨレヨレの作業服を着て、ヘルメットの下はひげだらけの顔でしたが、細い目が笑っていました。

「ありがとうございます」とあたしは、一本のビ二ール傘をもらうと、そのまま地下街を通って駅に入いり、電車に乗りました。まだ雨は降り続いており、結局最寄駅から家までその傘で帰りました。その傘のおかげで濡れずに帰ることができたのですが、傘をくれたおじさんが何だか天使のように思えてきました。不思議なことに、あたしが家に着いたときに、雨が大降りに。
偶然でしょうが、なにか暗示しているような。

いくら突っ張っても、人は一人では生きていけない。

せちがらい世の中でも、見返りを求めずに、親切にしてくれる人がいる。


そんなことを考えさせられました。