江戸っ子だってね、でも千葉県育ちよ
江戸っ子だってね。神田の生まれだけど、千葉の育ちよ。なーんてね。
あたしは、東京でうまれたけど、両親は丹波出身だし、そういうのを江戸っ子とは言いませんね。先祖代々丹波で、お父さんの話が本当だとすれば、戦国時代の初めか室町時代までは播州にいた赤松氏一族だそうですから、もしかして足利将軍義教を暗殺した嘉吉の変で、幕府軍に追われて丹波に逃げたのかも。いずれにしても、先祖は赤松則村さんで、戦国時代から代々丹波なんていうあたしの家では、江戸っ子とは程遠いです。
古い話は別として、お父さんの代に東京へ出てきて、あたしが生まれ、さらに江戸川をちょびっと越えて千葉県に来たために、高校は千葉県の県立高校。大学は東京でしたけど、家から十分通えましたので、就職してからも含め、短い距離を県境を越えて行ったり来たりの毎日です。
東京で生まれた人でも、あたしのように関西系だったり、たまたま東京に住んでいるけど、別の地方の出身者って大勢いますよね。そんな人たちも、東京のお祭りには心が騒ぐもの。隅田川の花火大会では、ビルの特等席をとって喜んでいたり。
佃島なんて、もともとは大阪の淀川の佃にいた人たちが、江戸時代の初めごろに集団で移住して、漁師をしていた地域だそうです。三代住まないと、江戸っ子とは言わないといいますが、もっと前から住んでいるけど、ルーツは大阪なんて、変な感じ。
なかなか難しいです。