砲兵操典

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軍令陸第十九号 砲兵操典

家にある砲兵操典は、たてが10センチくらい、横7センチのポケットサイズ、最初に赤い字で勅語があり、目次、本編となります。二冊に分かれていまして、一冊目では綱領、総則、第一部と続きます。

二冊目は、第二部:野戦砲兵(挽、駄馬)とあります。これは高射砲とか、バリエーションがあるようです。あたしのおじいさんは野砲兵出身ですので、こういうのを持ってたのかな。

一冊目は綱領から始まります。

綱領

第一 軍ノ主トスル所ハ戦闘ナリ故ニ百事皆戦闘ヲ以テ基準トスベシ而シテ戦闘一般ノ目的ハ敵ヲ圧倒殲滅シテ迅速ニ戦捷ヲ獲得スルニ在リ

実は、これ、歩兵操典と同じです。綱領の第十一 砲兵ノ本領ハ威力強大、機動迅速ナル火力ニ依リ戦闘ノ骨幹ヲ成形シテ敵ヲ震駭撃滅シ・・・という部分が砲兵独自です。
もちろん、教練に関する後の部分は、砲兵のものですが。
つい最近気付きました。

子供のころは、これを見て折り紙で大砲を作って遊んでました。

あと軍歌集もありましたが、聞いたことのない歌がたくさん載ってました。よく「ここは御国を何百里・・・」の「戦友」を軍歌だと思っている人がいますが、むしろ厭戦的な戦時歌謡です。