陣中日誌

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最近、あるブログで、南京大虐殺についての記事について、ある人がコメントをしていたんですが、あきれたことに「陣中日誌」を戦争にかりだされた兵隊さん個人の日記のように書いていました。

これって、会社で言えば、日報や週報みたいなもんじゃありませんか。こういう基本がわかっていないのに、大きな事件や問題を論じようとしても、ムリがあります。

でも、その人の「珍説」はそれだけでなく、もうびっくり。お父さんやおじいさんから、戦争の話など、ひとつもきいていないんでしょうね。親子の断絶で、会話が無いとか。そもそも、身内に戦争に行った人が誰一人いないとか。

ちなみに、あるブログのその変てこなコメントを見て、あたしが書いたコメントは以下のとおりです。

陣中日誌というのは、日本軍の正式文書です。個人の日記ではありません。XXXさんという人は、痴漢がどうこう言っていますが、バッカみたい。そんな次元の文書ではありません。そういう公式文書に1929年にジュネーブ協定が結ばれ「第二條 俘虜ハ敵國ノ權内ニ屬シ之ヲ捕ヘタル個人又ハ部隊ノ權内ニ屬スルコトナシ
俘虜ハ常ニ博愛ノ心ヲ以テ取扱ハルベク且暴行、侮辱及公衆ノ好奇心ニ對シテ特ニ保護セラルベシ
俘虜ニ對スル報復手段ハ禁止ス」とあるのに、実際に捕虜を殺害し、日誌にも処断したと明確に書いている軍の遵法意識の欠落が大問題なのです。

Mさんの言っている歩兵第20連隊第4中隊陣中日誌ですが、防衛省に保管されているやつですよね。歩兵第20連隊は京都第16師団に属し、あたしのおじいさんがいた大阪第4師団とは師団も違いますが、駐屯地が福知山ですので、聞いたことがあります。

XXXさんという人は、つくづく軍隊を知らないようですね。


ちょっと、個人の名前は伏せ、変てこなコメントを書いていた人はXXXさんとしています。
Mさんは、あたしと仲良しの元海軍の方です。

昔は今のようにメールとかありませんし、命令受領などで、遠くの司令部に危険な道を通りながら出向いていって、命令を受領するときにも、きっちり復唱したそうです。

歩哨に立っていて、上官に欠礼したら、死ぬほど殴られたり、申告するのもやかましい規則があって、がんじがらめになっていたとか。「陣中日誌」は、部隊の行動記録であり、あとで戦闘の記録を作ったりするときも重要な根拠になりますので、なるべく正確に書くよう心がけられていたようです。

個人が、ああしたい、こうしたいという主観を交えて作ったものではありません。

大阪第四師団 野砲兵第X連隊出身、Y元陸軍少佐の孫、愛国花子 拝