人生楽ありゃ、雲あるさ?

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水戸は水戸でも水戸証券、じゃなかった、水戸黄門

この「人生楽ありゃ、苦もあるさ」というテーマソング、あたしは小さい頃、「人生楽ありゃ、雲あるさ」ということかと思っていました。

あたしは、そそっかしいのは子供のころから天才的。「落ち着きがない」と通知表に書かれることも、しばしば、芝公園でした。

ところで、この水戸黄門。主人公の黄門様は徳川光圀で、実在の人物。助さん、格さんも、それぞれ佐々宗淳、安積澹泊という実在の学者さんがモデルで、名前は違うけど実在の人物。ところが、風車の弥七うっかり八兵衛かげろうお銀、飛猿はもちろん架空の人物です。その他の登場人物も殆ど架空の人物ですね。

これがNHK大河ドラマとなると、登場人物で架空の人物というのが少なくなります。むしろ、そこらの学術書より史実を書いている可能性もあるのです。

意外にも架空の人物のような人が実在の人物だったりします。

例えば、風林火山に出てきた農民出身の武士、河原村伝兵衛という人は、実在の人物です。たぶん、農民上がりという設定のため、武田家家臣のなかで、庶民っぽい名前の人を選んだのかもしれません。

それから、歴史上の人物で、変な名前のために架空の人物と間違えられそうなのは、尤道理之介(もっともどうりのすけ)。尼子十勇士の一人ですが、駄洒落で名前をつけたとしか思えません。それ以外にも尼子十勇士の名前は変です。でも、その名前は、本によってまちまちです。

「常山紀談」・・・

山中鹿之介、薮原荊之介、五月早苗介、上田稲葉之介、尤道理之介、早川鮎之介、川岸柳之介、井筒女之介、阿波鳴戸之介、破骨障子之介

「後太平記」・・・

山中鹿助、秋宅庵助、寺本生死助、尤道理助、今川鮎助、藪中荊助、横道兵庫助、五月早苗助、植田稲葉助

立川文庫」・・・

山中鹿之助、秋宅庵之助、横道兵庫之助、寺元生死之助、皐月早苗之助、早川鮎之助、大谷古猪之助、高橋渡之助、藪中茨之助、荒波碇之助

など。

このうち、山中鹿之介、秋宅庵助(秋上伊織介)、横道兵庫介は実在。山中鹿之介は有名ですよね。そのほか、五月早苗介、上田稲葉之介は同一人物で実在らしい。寺本生死助なんて、あやしい名前の人も実在らしいです。

一番、駄洒落っぽいといえば、尤道理之介と、あたしは思います。
でも、この尤道理之介さん、「雲陽軍実記」という尼子家旧臣が書いた歴史書?に出てくるそうですし、高野山過去帳にも出てくるとか。なるほど、もっともなことで。