共産党の勝利と自民党の没落

イメージ 1
 
大マスコミは、今回の衆院選を与党圧勝、自公政権の継続を国民が圧倒的に支持していると、全く事実と反することを言っています。 はたして、自民党は勝利したのでしょうか。 比例では全有権者数に対し17%弱の得票率、沖縄では一議席自民党は取れなかった。 史上最低の投票率と組織ぐるみ選挙、公明党の支援により、小選挙区制のマジックで、少ない得票で議席数のみ微減で済んだだけです。 17%の得票で61%の議席を得るというのは、どう考えてもおかしいです。 民意を反映していません。 また一票の重みも、地域によってバラバラだし、地域同士では2倍以上の格差があるのですから、選挙制度自体が間違っているといえるでしょう。
 
明らかに前回と比べて得票を伸ばし、議席も増やしたのは共産党だけです。 共産党の得票は比例だけで600万票以上、前回より200万票以上増やしています。 自民党比例代表の得票は1760万票余り、21議席共産党の2.9倍ですが、それでも291議席を獲得しています。 自民党が291議席なら、共産党は100議席でいいのじゃないかと思いますが、そうなっていないのは選挙制度の問題です。自民は選挙区が小さく1人だけ当選する小選挙区では、その地域での得票が1位であれば2位との差が100票であっても議席が取れるので、保守的な比較的支持が多い地域では議席が獲得しやすく、日本はそういう地域が多いので、自民党はいきおい小選挙区での議席が多く獲得できます。一方、共産党小選挙区では議席が取りにくいので不利になります。
実際に中選挙区制では、共産党は40議席くらいの議席があったときもあるのですから。 小選挙区制など正しく民意を反映していない制度はやめてしまえばいいのです。 それをやめないのは現政権の自民党に有利だからでしょう。
 
小選挙区制のトリックで、勝ったと喜んでいる自民党や取り巻きのブルジョアマスコミですが、自民党の推進するアベノミクスは破綻が明らかです。 円安、インフレ加速という状況の中で、不況とインフレの同時進行が懸念されています。 国の財政赤字は元のままというより、よりひどくなっており、地方自治体では財政的に破綻するところも出ています。 
 
自民党は実は組織ぐるみ選挙をやっている一方、選挙活動を公明党に依存している候補者も少なくありません。公明党は今のところ、与党でいるメリットを享受したいらしく、自民党を支援しています。 しかし、その支持母体である創価学会の人たちのなかには生活に困っている人たちもおり、政策の矛盾が支持者層のなかにあります。宗教政党ですから、いろいろ信者に圧力をかけてやらせていても、実態には矛盾があります。、今回の選挙は自民党支配の終焉、自民党そのものの没落の始まりのメルクマールになる選挙ではないでしょうか。