中国の強硬路線とアベ売国政権

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中国が最近、きわめて独善的で覇権主義丸出しの防空識別圏なるものを打ち出し、いたずらに東アジアの緊張関係をあおっているのは周知の通りです。
これは一種のパフォーマンスと思いますが、あわよくば強硬姿勢に従う周辺諸国が出てきて、中国の覇権を増大できるのではないかという期待と、国内の中国指導部にたいする不満に対して、国民の関心を強硬な対外政策によってそらし、結果的に指導部への不満を抑える狙いがあるようです。
 
「中国国防省は29日夜、中国空軍が同日午前、外国軍機が沖縄県尖閣諸島を含めて中国が設定した防空識別圏に進入したため緊急発進(スクランブル)したと発表した。中国空軍の申進科報道官の説明によると、米軍の偵察機2機と、自衛隊偵察機や戦闘機延べ10機を確認したとしている。23日に中国が設定して以降、スクランブルは初めて。ただ、防衛省幹部は「特異事象は確認していない」と否定している。」(毎日新聞 11月29日)
中国軍によるスクランブルの真偽のほどはわかりませんが、すでに、中国はパフォーマンスを派手に行っています。 しかし、アベ政権はほとんど何もしておらず、こうした事態を許しています。
 
むしろ尖閣諸島を国有化した民主党政権より、自民党政権の無能無策ぶりが目立ちます。もともと自民党アメリ服従売国政党であり、設立資金はアメリカの諜報機関CIAが出していたり、特に岸信介ラインは児玉誉士夫などの反動分子、アメリカの従僕たちと深い結びつきがありましたので、徹頭徹尾対米従属で、日本民族の自主独立を抑圧する立場です。それは現在も変わらず、対米従属だけでなく、李承晩らが朝鮮半島アメリカの傀儡政府として作り、その後も朴正煕が独裁をおこなった「韓国」とも癒着関係にあります。それは自民党政府が「韓国」と金と色で結びついた妓生外交の当事者であり、歴代の自民党トップ、特に岸信介統一協会と深い関係にあったことに象徴されています。そういう、アベ売国政権の足元をみて、中国はなめてかかっているふしがあります。 民主党政権のころと比べても、アベシンゾー売国政権になってからのほうが、中国機による日本上空および周辺への侵犯は増えています。
10月の情報でちょっと古いですが、「防衛省は9日、7~9月に日本に接近した航空機に対する航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)の回数が計193回だったと発表した。この期間としては、少なくとも1999年以降では最多だった。中国機に対しては80回で4~6月の69回より増加。対ロシア機も105回で31回から大幅に増えた。」(朝日新聞 10月9日)ということで、ロシア機も日本領空や周辺への侵入が多いですが、中国機の侵入は最近特に増えています。
 
驚いたことに、アメリカがこの問題に介入し、中国にあたかも日本の味方として物申しているかのような報道がされていますが、とんでもないことです。アメリカの安保の傘にいれば安心と言いたいのでしょうが、今の自民党政府は外交面でも対米従属であることを示しているのにすぎません。
本来なら、即刻総理大臣が、日中関係のために今回のような勝手な線引きは好ましくない、撤回すべきと国連にでもなんでも行って、内外にアピールすべきですが、、、。
 
ところが、自民党アメリカの押し付けはなんでも鵜呑みにします。TPPでもそうですし、過去に日米経済摩擦が起きたときでも、結局はアメリカの利益を守る形の決着になりました。
 
自民売国党政権が続く限り、この国はだめですね。